JSONがトレンドに上がっていて何事かと思ったら、東洋経済の記事にツッコミが入っていたのである。
https://togetter.com/li/1234693
マスコミがIT関連の話題を取り扱うと、将棋の桂馬よろしく思わぬ方向に飛ぶことが散見され、その都度ツッコミが入る。
「謎の半導体メーカ NVDIA」(日経)
「設計図共有サイトGitHub」(日経)
もともとNVIDIAはパソコンで使うグラフィックカード(ビデオカード)のメーカーで、画像処理に特化したGPUというチップを生産し、高度な映像処理を行う場合に重宝されてきた。
そんな中、最近AIや自動運転で画像認識がホットになりNVDIAなどが注目を浴びてるのだが、パソコンやゲームに少し詳しい人でもおそらくNVDIAは常識の社名。
しかし日経ビジネス読者は高齢層・文系が多く、「聞いたことが無いだろう」という意図が働いたか共感?を呼ぶためか、「謎の半導体メーカ」という表現に。
次にGitHub。これはSE、しかもプログラマーじゃないとなかなかとっつきにくい。
コンピュータプログラムというものは試験・稼働を経て何度も書き換えものであると同時に、複数人がコピペして別モノを作り上げたりする。
従って「バージョン管理」がシッカリしてないと、修正したバグがまた再発(デグレード)といったトラブルの元になる。
古くは各社が独自にバージョン管理の仕組みを作り上げてきたのだけど、リーナス・トーバルズという超有名人がLinux開発のためにGitという方式を考案し、その後、インターネット上でオープンに管理できるように立ち上がったサイトがGitHub。
これを今回Microsoftが買収し、そのニュースが結果として前述の見出しになったのだけど、GitHubが管理してるのは「設計図」ではなく雑駁に言えば「プログラム」なのだから普通に「プログラム共有サイト」とすればいいのに、不思議にも「設計図」になってしまったというわけ。
8文字に収めないといけないルール?があるのだろうか。
そして3日後である今日のJSON話も、似たような感じ。
Web系では非常によく使われるデータフォーマットで、サーバからデータを飛ばす際はほぼJSONと言っても過言では無い(昔はXMLが多く使われたが、徐々に減少)。
例えば、サイトの全体的な構造はHTML、デザイン部分はCSS、そして記事の中身はJSONで飛ばし、ブラウザのJavaScriptが画面上で整形、という作りにしてるケースは多い。
普通の人が使うデータフォーマットというとXLSX(EXCEL)・CSV・TSV(タブ区切り)がせいぜいなので、JSONはさすがにSEじゃない知らないんだろうけど、「気味の悪い」という語句を使うのはちょっと別の意図が入る。
おまけに、記事はもともとNEW YORK TIMES のもので、原文では "odd"。「奇妙な」「見慣れない」というニュアンスなのに、翻訳時に「気味の悪い」という語句に変化してしまった。
これらのケースを見ると主に
(A) 専門用語を簡素化する際にズレる
(B) 知らない語句に不安色をつける
といった特徴があるように思う。
特に日本のマスコミはIT関連に疎いのか、こういった桂馬のような結果になりがち。
で、その都度ネットで総ツッコミが入るのだけど、その背景にあるのは
「世間は世界から取り残されまいと一生懸命グローバルに戦っているのに、マスコミのガラパゴスぶりがあまりに酷い」
ということじゃないだろうか?
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